想定の範囲内 [婚姻中]
私のたどたどしい説明を聞いた後、父が言った。
第一涙腺決壊警報発令。
いろいろあって、母が涙した。
第二涙腺決壊警報発令。
「想定の範囲内」、そういってくれたおかげで、
素直に言えた。
「迷惑かけてすいません。」
同時に第三涙腺決壊警報発令。
頑張れ、と皆が言ってくれた。
第四涙腺決壊警報発令。
知人が言ってくれた。
「親の前で、思いっきり泣いて来い。」
けれども、泣くことはできなかった。
いつかの病院での父の一言、
「父ちゃんみたいにはなるなよ・・・」
これまでの経緯、自分の気持ちを文章にして、それを交えて極力冷静に話した私。
それは、驚くほど、父に似ていたらしい。
父よ、私はあなたの息子です。
それを誇りに思います。
家族よ、迷惑かけますが、家族でよかったです。
我が、いとしのコゾーもいつか、そう思ってくれたらいいな。
そして当たり前のような、そんな家族がとても有難い事なんだなあと感じました。
今から両親と久々にお泊りします。
いろんな人がいる [婚姻中]
父子家庭への意気込みだけは一丁前(?)だが、その具体的な準備がまだまだのワタクシ。
あれこれ考えては、途中で挫折しているこの頃です。しかし、ようやく、2人の姉に一方的な相談FAXを送りつけました。力になってくれるということで、ありがたいことです。こうやって、ひとつひとつクリアしていくことで、前へと進んでゆこうと思います。(次は、妻を実の娘のように思っている両親ですが・・・)
しかし、世の中広いですね。本当に色々な人がいる。この東洋の小さな島国、日本に住むちっぽけな私でさえ、最近そう感じます。いつも元気そうに見えるあの人も、なーんにも考えてなさそうなこの人も、それぞれの今までの生き方や、または誰かのとばっちりまでも背負って暮らしているんですねえ・・・。
手放しで「幸せ」と感じ入る人がいるのかどうかはわかりませんが、自分ひとりが「不幸」ではないことは確か。それを前提として、だからこそ、少なくとも身近な人との「為合せ」が大事だなあと思います。ほんと、どこにでもある話は、だからこそ自分にも起こり得るんですよね。自分に降りかかると慌てるけど、他人に降りかかると、割と面白い。不謹慎かもしれないけど、だからこそ分かち合って、泣いて、笑い飛ばして、前に進めるのかなあと思います。それを気づかせてくれたあなた、ありがとう。人生なんでもアリですな。
日々の生活をしっかり味わっていくためにも、具体的父子家庭化計画、がんばります。
泣いたり笑ったり、その他。 [婚姻中]
久々の小僧との時間。二人きり。
食事をし、室内遊園地で遊び、銭湯に行く。
とても充実していて、楽しかった。
移動中の車内、息子が疲れて寝てしまったので、景色を見にドライブへ。
別居生活に今のところ欠かすことのできない音楽をかける私。
熟睡すると、少々のことでは起きない小僧を尻目に、大声で歌う。
とても私を慕ってくれる小僧に対する申し訳なさ。
「父子家庭ドンと来いや!」という勢い気持ちと裏腹の、不確定で不安定なな今後の展望。
妻を手放したくないという思い、手放さなければという親心(?)、その他何やらかんやら。
恥ずかしながら、泣いてしまっていました。大声で、歌いながら。
すれ違った車中の皆さんにおいては、御見苦しいことだったでしょう。
結局、妻とは具体的な話はせずじまいでした。
さも当然かのように、「○○を引き取ったら?」と言われて
カチンと来たものですから・・・。大人気ない。
彼氏もいらっしゃるようで、後は離婚待ちなのかなあという感じ。
何があっても、認める。あなたにとって必要なことだったんだろうと。
そして、必要なアドバイスをする。
昨日は、妻にそれをすることができなかった。修行が足りませんな。
しかし私、この場を借りて腹を括ります。
父子家庭、引き受けましょう。
妻よ。行ってらっしゃい、気をつけて。
心配をおかけした関係者各位様、ありがとう。
これから心配をおかけする関係者各位様、ごめんなさい。
悲しみの涙に区切りをつけて、前へと進みます。
悲しみだけからは、為合せは生まれないから。
悲しみを知って、それでも周りと喜び合うことこそが為合せだから。
為合せになろうな、小僧よ、妻よ。
そして現在 [婚姻中]
人生2回目の絶望を味わった夫は、翌日、何とか勤務先の社長を丸め込み、妻が好きだという男に会う。また、頼りになる友にも絶望を話す。
好きだという男との話で、一応は、妻の一方的な舞い上がりであることになる。
何をどうしたいわけではなく、夫はそうせざるを得なかった。
妻はそのことを知り、大逆上する。シラフで離婚と怒鳴る。
昨夜のことは何一つ憶えていないと言う。
「どうして酔っ払いの戯言と思わないか」
「一番して欲しくないことをした」→仕事も恋愛もだめにされた(そう、職場内恋愛)
「見守っていてくれと言ったのに!!」
夫は、またもや憂鬱になった。飲めない自分の体質を思って。
同時に、以前から感じていたモヤモヤが少しハッキリしてきた。
娘ってこんな感じかも・・・
妻に欠けているのは、全肯定された経験なのかもしれない・・・。
何をおいても、無条件に愛された経験なのかもしれない・・・。
だったらさ、行くとこまで行っちゃえよ。と何度も口に出かけた。
でも、そうなって欲しくないとも切実に感じる。
夫が、恋愛経験不足だという妻。
話し合いの結果、夫は勢いの力も借りて、別居をすることに同意した。
お互いに、こうするしかないと感じながら。
ケジメをつけたい妻。
「家族は一緒に住んで、互いに尊敬し合い、協力し、何でも一緒にする。」
別居するなら、それは叶わない。
もう一度あなた(夫)を男として見たい。
だから離婚しよう、と何度も妻。
突っぱねる夫。恋心はしょうがない。今のところ離婚に同意する理由は何もない。
別居までの日々、押し問答。
妻の一方的舞い上がりが、双方向へとなったりもするが、結果的にふられたとの報告。
一応、まあ、妻なりのケジメといったところか・・・。
ケジメがついたところでいざ別居へ。
夫は孤独と共に生活する。
いつか必ず、と思いながら。
「一緒にいないあなたに何が分かるのよ!!」
そんな日が来るんだろうなあと予感しながら。
妻は、息子と、本人曰く、体裁だけでつながっている愛のない夫婦のせいで異常な、実家にて生活する。
仕事もする。
育児もする。
独りの女としても生きる。
仕事が楽しい。頑張りが成果につながれば、皆が認めてくれ、可愛がってくれるから。
実家で暮らして、程なく気づく。
何故、過去に家を飛び出したのだったかを。
息子は活発元気、ヤンチャ坊主!!
当然手を焼く。
元来、辛抱強くない妻。今までは、便利な夫がいた。
仕事は楽しい。私生活は大変だし、寂しい。
人恋しくならないわけがない。
夫に電話する妻。
「正式に離婚したい。そうしなければ前に進めない。」
また電話する妻。
もう限界・・。
いつかはと思っていたが、すぐにでも実家を出たい。
離婚したい。
息子は、あなたが引きとってもいい。それを望んでいたでしょう。
その方が息子にとってもいいと思う。
私は、私の人生を生きたいのよ・・・。
このままでは私、息子を・・・。
夫は悩む。
何だこの脅迫は?
妻は酔っ払っているのか?
今こそが、笑って済ませるところなのか?
いや、多分違う。
憤りも湧いた。哀しくもなった。呆れもした。
でも、心の中に、こんな気持ちも確かに湧いた。
「しょうがねえなぁ・・・」
「世話のかかる娘っ子だなぁ」と。
社会的に抹殺してやりたい気持ちと思考停止、お手上げ・関わりたくない気持ちが確かに湧いた。
でも、愛しい感情も確かにあるのです。
それが、妻を依存させ、甘え倒させていること。
妻の我儘を断らないことにつながっていること。
ひいては、一家に不為合せを招いているのかもしれないとも思いながら。
二人きりならば、とりあえずさよなら。
しかし、愛しの小僧がいる為合せは、間違いなく為合せ。
仕事なので会えないかもしれないが、妻と話してみようと思います。
私としては、こう思う。
かわいい娘(妻)には旅(離婚)をさせてみようかなぁ、と。
もちろん、その間の家庭は私が守る。
いつ帰ってくるか予測つかないけどね。
妻と一緒に暮らしたいか?
もちろん。
では、小僧に会いに行ってきます。
長くてスイマセン。 [婚姻中]
明日、13日の日曜日。
10日ぶりに愛しの小僧(もうすぐ2歳)に会いに行きます。
別居している妻の住んでいる妻の実家に。
別居して、1ヵ月半。仕事と育児、実家の家族とのいざこざ、湧き上がる恋愛感情とまだ私と夫婦であるという現実。
「もう限界・・」と先日妻から電話があった。
「どう思うか?」と聞かれ、「わかった。考えておく」としか答えられない私。
何だかなぁー
ど田舎の、田舎的人間関係の家庭に末っ子として生まれた私。当時アルバイト。
一方、何と言うか、都会的(?)人間関係(妻曰く、愛はないくせに体裁だけでつながっている)家庭の長女として生まれた妻。当時ショップ(本屋)店員。
二人は同棲し、子どもができ、結婚した。
なぜ婚前交渉がタブーとされたのか。それは、心の準備も、経済的余裕もない者が親になると、上手く行かない可能性が高いから。そして何より、子どもにその皺寄せがいってしまう、ということ。
気づいた時にはもう遅い。だからこそ、気づいてしまう前に気づこうとすることは、人と人が為合せ(→仕合せ→幸せ)に暮らしていくため、とても大事なことなんだった。
多分ず~っと前から知ってたことなんです、このことは。ケチで欲深な私はまたしても忘れていました。
同棲すれば更に欲深な二人は、子どもができる前に犬(大型)も飼ってしまっていた。アパートも対応物件でなくてはならない。種々の事情から双方の親元からの中間距離の土地で新生活。身分に合わない家賃。それでも二人は頑張ったと思う。すれ違いながらも。
夫は家族を養おうと働き、良き夫であろうとしたし、妻は良き母親になろうと必死で努力した。
恋人期間が短かった二人。十月十日の準備期間があったにせよ、いきなり夫婦になった二人。
「もっとあれもしたかったし、これもしたかった。」
夫は経済状態からそれを辛抱した。これからもっとよくなるから、と。
妻は良き妻・母親でありたいとそれを我慢した。一緒にやっていけるならと。
しかし、夫は、良き夫・男でありたいと欲深になった夫は、「妻を女として大事にしている」ことを妻に実感させることができなくなっていた。為合せになるために、「妻がどう感じているかを気づこうとすること」をまたしても忘れていた。
もともと思ったことをなかなか口にせず、態度に表してしまう夫と、思ったことはすぐ口にする妻。それでも妻は我慢していた。良き妻・母親でありたいと、女である自分を我慢していたのかもしれない。そして多分、そうやって妻のほうも、夫を「夫と父親」としか見ないようになっていったのだと思う。
時は流れ(といっても2年弱)、家計が破綻寸前を迎えた。もちろんいくらかの借金もある。話し合いの結果、断乳を機に妻も働きに出ることとなった。夫はちと低めの賃金ではあるが、定時で上がれるところに転職。息子は無認可の保育園に預けることになった。またもや苦し紛れのその場しのぎさ。
様々な不安を抱えながらも走り始めた一家。
「もっとあれもしたかったし、これもしたかった。」
夫は家事等、できることは何でもやった。これからもっとよくなるから、と。
ずっと家庭に閉じこもっていた妻にとって、久々の社会。広がる開放感。夫への感情そのままに、また意識する女としての自分。そして芽生える恋愛感情。
もともと一途な夫と、自由奔放な妻。子どもがいなかったら別れていたかもしれない。
そんな妻も結婚して変わった。大切なものを初めて持ったからだろう。
きっかけは夫の問い詰めだが、妻は白状した。
「好きな人がいる。」
「あなたはすばらしい夫であり、父親。」
「でも今のところあなた(夫)を男として見れない。」
「離婚する気はないし、その男のところに走るつもりもない。」
「あなた(夫)にはどうにもできないと思うから、どうか見守っていて。私で解決するから。」
夫は初めて、自分が為合せのための努力を、またしても忘れていたことを思い知らされる。
それから夫は妻に改めて恋をした。失いたくないと。
しかし、例に漏れず、気づかされた時には遅いわけで・・・・
「やっぱり忘れられない」、と妻。
あるときには酔っ払った妻が、怒鳴る。
「結婚してさえいなければ!!」
夫は何もできないでいた。妻を愛していることを伝え、家事をした。
妻の恋の相談を聞いた。
そしてある日のこと。泥酔した妻が言った。
「離婚して。」
「子どもも犬も慰謝料でも何でもあげるから。」
私は人生で2回目の、絶望を味わった。
***すいません今から夜勤に行って来ます。明けで嫁さん実家に行くので、続きは今度***